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 そうやって……また逃げるのかよ…

「逃げるのがそんなに悪いことか?まっすぐな奴は確かにいいもんだ、見ているこっちも気持ちが良い。だけどいつも馬鹿正直にまっすぐ直進しか知らない奴、それは不器用、っていうんだよ。北村はもっと賢く、臨機応変に、ってことを学んだ方がいい。おまえもだな」

中略

「……あんたを、ブチ殺す!あんたは、友達を傷つけた!あんたは卑怯だった!許さない……絶対!」



「絶対に、許さない。相手にしないとあんたが逃げても、私はあんたをどこまでもどこまでも追いかけて、絶対に絶対に許しはしない」
「……心配すんなよ。誰が逃げるって言った?いいよ。相手にしてやる」



「逃げることは知恵の一つだ。逃げるべきときには逃げる、私はそれが正しいって思う。ここから逃げようと思えば、そんなのは簡単だ。だけど、今日は、特別に、私の意志で相手にしてやるよ。逢坂大河……てめえのバカさ加減を、この私が直々に叩き直してやる。躾てやる。なあ……まったく世の中バカばっかりだよ。いい加減イライラしてたところだ。ちょうどいいところに来てくれたなあ」

青春ドラマってのは清々しい。特に回りくどくない直球のものは。
好きというカタチは一つではなく、一人でもない。いつも一緒に居るからといって、そいつが好きかどうかってのはまた別の問題で、ただ居心地が良いからそこに居るだけというカタチも存在してる。
友情と恋愛感情の平行線、それを上手く維持し続けれるのか
誰が大人で、誰が子供か、正しいのか間違ってるのか、そんなの誰にも分からない。なるようにしかならないのだから。

結果…

「私は……私は、ウソは、つかないっ!だから……言わないんだっ!」

中略

「好きなんて言ったら、……そしたら! あのバカは! 私についてこようとするじゃねぇかよ……っ! 私がそうして欲しいってわかったら、私のためにそうするだろうが! あいつはきっと、いろんなモンを、平気で犠牲にするだろうがぁっ! あいつはそういう奴だ、だから……だからぁっ! だから、私は、バカになれないぃぃっ!」

もう使い古された、青春恋愛劇。ただそれでもイイものだと思う。
理屈っぽい言葉を並べたてて、飾り立てて、でもそれは他人より大人であろうと演じてきた姿であり、ホントウの自分は我が儘で、自分主体でしか物事が見えていない、コドモでしかないって、落ち。
大人の仮面をずっと被り続けるコトなんて出来ないし、いつか気付かされる
自らの手で脱ぎ捨てなければいけないどん詰まりに、自縄自縛を解き放ち

とらドラ!6  P.272~太字抜粋
なーぜか、6巻だけ読み直してみた。そもそも4巻5巻が中だるみ気味だったので、いっきにヒートアップ
大人(偽)の生徒会長と、子供(偽)の逢坂大河の対決シーンが一番の盛り上がり部分。人間関係の構図として、大人(真)の亜美とか居るんだけどね。
竹宮ゆゆこはキャラクターの背景と情景描写が非常に巧い。物語の書き方も具体的だし、読みやすい。

今回のクローズアップは、赤字@生徒会長の台詞なんですけどね
ここから逃げようと思えば、そんなのは簡単だ
既刊通して、1番の名台詞だと思う。まぁ、この六巻までの背景が必要となる、外面をよくして(内面を隠して)ヒトに好かれようとしている亜美と本心を隠すことなく立ち振る舞う、ヒトに媚びることない大河の対比を描き続け、その大河が、完璧に振る舞いつつも北村の告白から逃げた生徒会長と自ら対決。
遂に、本心を晒してしまう

人間傷ついて成長するんですよ(´・ω・`)
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